2014年10月08日

映画『蜩ノ記』

今日は、午前午後と用事があり、その合間に家に帰るのも億劫で、ちょうどレディースデーだから映画を観ることにしました。

タイミングがよかったので、役所広司と岡田准一出演の『蜩ノ記』を。

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↑画像は館内のパネルで、全然関係ないです。(;^_^A

直木賞を受賞した時代小説が原作だそうです。
戸田秋谷(役所さん)は、ある罪のため10年後に切腹の命を受けており、その監視役として檀野(岡田くん)が送り込まれることに。
ともに暮らす3年のうちに、友情や信頼が生まれ、檀野は誠実で尊敬できる人柄の戸田が、ほんとうに不義な罪を犯したのか疑問になり、藩内で起こった出来事を調べ直すと・・・真実が次々と明らかになるという話です。

原作を読んでないのですが・・・いろんな意味で「美しさ」のほうが圧倒的に際立っていて、理想ではあるけれど、あがくとか悩むとか苦しむとか、もう少し人間臭さがあってもよかったような・・・。あまりに立派すぎて、少々違和感も感じましたが、現代に侵された私の感覚にすぎないのでしょうか。
最初のほうで、なんとなく真実も予想がつきました。どんでん返しもなく、派手な仕掛けもなく、全体的に静けさの中で物語が進みます。たまにはこういうのもいいかな。

演技は素晴らしくって、最後に戸田が切腹に向うシーンで、背中が遠ざかっていく場面では泣けてきました。

日本人の美徳・清廉さ・作法など、今の日本人が忘れている(失いつつある)ものを見せられた思いがしました。
「歴史は鏡だ」いいことも悪いことも真実に基づき、ありのまま残すことが、これからのよりよい未来につながっていく・・・と、切腹までの10年の間に、藩の歴史を編さんする任務を全うしようとする戸田の言葉は、様々な歴史認識が行き交う現代に向けた戒めのようにも思われます。

「縁(えにし)は支えになる」や「義を見てせざるは勇なきなり」(論語かな?)など、だらしない自分の背筋が伸びるような映画でした。

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posted by maco at 18:55| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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